2023年1月1日 新年のご挨拶

新年おめでとうございます。新しい一年が始まりました。新年にあたり私が示された聖句は「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。」(ヨハネ3:16)というみ言葉です。  

いつの頃からでしょうか、私はこの言葉を読むたびに、「この世に生きることには大切な意味がある」と受け止めるようになりました。クリスマスはみ子なる神、イエス・キリストがこの地上にお生まれになったことを覚える時です。神がこの地上に人としてお生まれになったという「神の受肉」は大いなる神秘です。「有限は無限を内包しうるか」。これは中世に議論された神学的課題の一つでした。マルティン・ルターはそれに対して「できる」と答えました。神がベツレヘムで一人の赤ちゃんとしてお生まれになったのです。神にはできないことはありません。私たち一人ひとりを愛しておられる神がその独り子をお与えくださった。そのように、この世に生を受けることには大切な意味があります。神の愛の中に私たちが生まれたと聖書は告げています。

今年がどのような一年になるかは予想できません。私たちの前には困難な現実が立ちはだかっているかもしれません。人生は山あり谷ありです。それでも私たちは、前を向いて上を向いて一歩一歩、良い年でありますようにと祈りながら共に歩んでまいりたいのです。お一人おひとりの上に天からの祝福をお祈りいたします。るうてるホームのためにも祈りとお支えとをよろしくお願いいたします。

                               理事長・チャプレン  大柴譲治